ビザと入国
日本への入国方法は、大きく分けてビザ免除入国、短期滞在ビザ、Japan eVisaの3つがあります。それぞれの方法で条件や必要書類が異なるため、自身の状況に合った手続きを選択し、必要な書類を事前に準備する必要があります。
ビザ免除入国
日本は69カ国の国民に対し、最長90日間のビザ免除入国を認めています。対象国には米国、カナダ、英国、オーストラリア、ニュージーランド、ほとんどのEU加盟国、香港、韓国、シンガポールが含まれます。ビザ免除入国は観光、ビジネス、友人または家族訪問目的に限定されます。
ただし、ビザ免除プログラム自体が入国を保証するものではありません。したがって、入国目的を明確に証明できる書類を事前に準備することをおすすめします。
ビザ免除入国時の注意事項:
- 日本での有給労働は禁止されています。
- パスポートは帰国予定日から最低6ヶ月以上の有効期限が必要です。
- 帰国航空券またはその後の旅行日程の証明を求められることがあります。
- 簡単な旅行日程表とホテル予約の控えを持参すると、スムーズな入国審査に役立ちます。
短期滞在ビザの申請
ビザ免除対象でない旅行者は、短期滞在ビザを申請する必要があります。このビザは観光、ビジネス、知人訪問目的に使用され、最長90日間日本に滞在できます。申請は居住地を管轄する日本の大使館または領事館で行います。
審査過程で追加書類の要求や補完が必要になる場合があります。そのため、十分な準備期間を確保し、事前に申請することをおすすめします。ビザの発給には約5~10営業日かかります。
ビザ申請に必要な書類:
- 記入済みのビザ申請書
- 6ヶ月以上の有効期限があり、2ページ以上の空白ページがあるパスポート
- 最近撮影したパスポート用写真
- 航空券予約の控え
- 宿泊予約の控え
- 銀行残高証明書など、十分な資金を証明する書類
- 場合によっては、日本国内の招聘者の招へい状など追加書類が必要となることがあります。
ビザ申請手数料:
- シングルビザ:約3,000円 (約20米ドル)
- マルチプルビザ:約6,000円 (約40米ドル)
ビザ発給所要期間:
- 約5~10営業日
この内容は一般的な基準です。実際に求められる書類、ビザ手数料、処理期間は、申請者の国籍、ビザの種類、申請地域によって異なる場合があります。必ず管轄の日本大使館または領事館の公式ウェブサイトで最新情報を確認してください。
Japan eVisaの申請
米国、英国、カナダ、オーストラリア、シンガポールなど一部の国に居住する外国人は、大使館を訪問せずにJapan eVisaを申請できます。公式ウェブサイトを通じて直接ビザ申請が可能です。eVisa申請手数料は3,000円で、書類審査には約5日かかります。
eVisa申請は観光目的にのみ限定されます。他の目的で日本を訪問する場合は、居住地を管轄する日本の在外公館でビザを申請する必要があります。
また、以下の国・地域に居住する外国人は、公認された代行機関を通じてeVisaを申請できます。
- 中国在住の中国国籍者
- ベトナム在住のベトナム国籍者(指定された旅行会社が主催するパッケージツアー参加者に限る)
- 香港、インド、インドネシア、マカオ、モンゴル、韓国、アラブ首長国連邦に居住する外国人(ビザ免除対象者は除く)
eVisaが承認された旅行者は、日本入国時にスマートフォンやタブレットなどのモバイル機器でビザ発給確認画面を提示する必要があります。モバイル機器の不携帯または現地でのインターネット接続不可により当該画面を提示できない場合、eVisaでの入国はできません。
そのため、モバイル機器の利用に自信がない旅行者は、日本の大使館または領事館で短期滞在ビザを発給してもらうのが安全です。